夏の過ごし方
草木が成長し、万物が茂り花咲き乱れ、陽気が最高潮に達する時期。
この時期は太陽が沈むと寝て日の出とともに起きる。日中が長いけどなまけてはいけない。適当に運動して一日一回は発汗するように心がける。気分的にも発散するような気持ちでいるとよい。もし陽気を発散しないと、身体内に熱がこもって病気になる。
*引用「初めて読む人のための素問ハンドブック」
と夏の養生法としてこの季節の一日の過ごし方を表した言葉があります。
養生法とは病気になってからの治療法ではなく、病気になる前の予防法。季節に応じて心身を調和させることが養生法の基本といわれています。
早寝早起きで身体のリズムを整えるのは自然と調和した過ごし方の代表のようですね^^
暑さで寝苦しい季節は睡眠が浅くなったり、熟睡できないなど睡眠の質が低下することもあり、睡眠の状態が悪いと疲れやすくなり、夏バテの原因にも。。。
疲れがあるときはお昼寝やリラクゼーションの時間をとることもよいですね。
また少し動いただけでも汗をかく夏は、身体を動かすのも億劫になるかもしれませんが、夏冷えを予防するためにも軽い運動をして代謝をあげることも大切です(注:暑い場所での運動は気をつけましょう^^)
身体にこもった熱も適度な運動をして発散させると身体も軽くなり気持ちもスッキリしてストレス発散にもなります。
身体を動かすことは睡眠の質も上がりますので一石二鳥です。
ここで少しややこしくなりますが・・・
発散させることは必要ですが、汗のかきすぎには注意が必要です。
汗は身体の熱を冷ますためにかきますが、汗と一緒に「気」も外へ流れてしまします。「気」は元気のもと、活動のエネルギーですので気が外へ流れてしまうと身体が疲れやすくなり気力が低下するということが起こりやすいので汗をかきすぎないことも大切なことなのです。
夏は「心」をととのえる
東洋医学の五行によると夏の五臓は「心」<シン>。そのはたらきは、血を全身に送る。意志、思考をつかさどるなど精神面をコントロールする役割があります。
夏は「心」がよく働く季節なので、心のはたらきを整えることも夏の養生法。
眠れない、熟睡できないなど睡眠の質を整える場合も「心」をととのえます。
経絡ストレッチヨガ(ツボ押し&ストレッチ&ヨガ)では「心経」という経絡<ケイラク:気の通り道>にアプローチをし「神門」など精神安定の効果のある心とつながるツボを使って心のはたらきを養い整えます。
ヨガは気血の巡りを整える効果の他に、深い呼吸や丹田への意識で「気」を養う効果もあります。
夏のプチ薬膳
薬膳というと難しく考えてしまいますが、旬のものを食べることが身体にもよいのです^^
身体の熱を冷ます作用のある、スイカ・レタス・ナス・ズッキーニ・トウガンなど。
水分を補う作用のある、トマト・キュウリ・メロン・桃。
苦みのあるゴーヤ・ピーマン・キュウリは「心」を養う効果もあります。
旬の食材を上手に取り入れて美味しく身体を整えましょう。
夏は「心」を大切に。
身体もココロも大切に。暑さに気をつけて楽しく過ごしましょう!