肺と大腸を整える秋の養生法
東洋医学の五行では秋は<金>、五臓は<肺>といわれています。
秋は肺がよくはたらく季節です。
肺のはたらきは?というと・・・<呼吸>ですね。
清気(空気)を吸い、濁気を排泄します。
これにより<気>の生成が促進され新陳代謝機能アップにつながります。
他にも、気や水を全身にめぐらせ風邪などの病邪の侵入を防ぎ免疫機能を高めるという機能もあります。
<肺>と表裏の関係、陰と陽の関係にあるのは<大腸>です。
五臓である<肺>のはたらきが弱まると、それに関係する五腑、この場合<大腸>、のはたらきにも影響があるといわれています。
ですので肺の呼吸機能を高めることは大腸のはたらきも整えます。
便秘気味の方は肺のはたらき、呼吸力を高めることもおすすめです^^
秋は乾燥に気をつけましょう
五行による五気は<燥>といわれ秋は乾燥の季節です。
空気が乾燥して鼻の粘膜や喉をいためやすくなり、風邪をひきやすくなります。
<肺>は乾燥に弱く、せきなど呼吸器の症状や肌の乾燥が目立ちます。
肺は皮膚との関連が深く、うるおいのあるお肌をつくる要は<肺>なのです。
ここでプチ薬膳^^
白い食材は肺を潤しますのでお肌にも◎
れんこん、大根、梨、りんご、白ごま、白きくらげ、等があります。
ほどよく食事に取り入れてお肌の乾燥を防いでくださいね。
ヨガで体調を調えましょう
<肺>のはたらきは<呼吸>です。
ヨガは呼吸を大事にします。
どんなにきれいなポーズがとれたとしても、どんなにかっこよくキマッたとしても、呼吸がしっかりできていないと少し残念・・・
呼吸法で肺のはたらきを高めることもよいですね。
ルーチェで行っている「経絡(ケイラク)ストレッチヨガ」はツボ押しとストレッチやヨガのポーズで肺とつながる<肺経>、大腸とつながる<大腸経>の経絡の気血の流れを整えて、それぞれのはたらきを整えます。
ツボもご紹介します。
肺経のツボは<中府(チュウフ)>というツボを刺激します。
肩の前にあるツボですが、咳や風邪予防、肩こりにも効果があり、刺激したあとは胸まわりが広がりやすくなり呼吸が深く、気持ちよく入ってきます。
また大腸経のツボは<合谷(ゴウコク)>、<曲池(キョクチ)>など。
合谷は、頭痛や歯の痛み、喉の痛みに、
曲池は腹痛、下痢、のどの痛み、肘の痛みなどにも効果があります。
ツボを刺激して肺経、大腸経の経絡を刺激するストレッチとヨガのポーズをおこない、それぞれの内臓のはたらきを整えて、秋にでやすい不調を予防します。
養生法とは病気になってからの治療法ではなく、病気になる前の予防法です。
季節に応じて心身を調和させることが養生法の基本ですので、健康や美容のためにも是非ヨガをとりいれてみてくださいね^^